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2017年に、ノーベル文学賞受賞したカズオ・イシグロさんが話題になりましたね!
祖母は3人姉弟の長女で、妹、一番下がカズオさんの父鎮雄さんです。
カズオ・イシグロさんは、私の祖母の甥っ子(弟鎮雄さんの長男)で、母の従妹でした。
母も幼少期によく遊んだそうで、祖母の生前にはカズオさんについてよく話を聞いていました。
今回は、私が聞いたエピソードも交えてご紹介いたします。
※私から見た相関図
カズオ・イシグロさんのプロフィール
本名:石黒一雄(イシグロ カズオ)
生年月日:1954年11月8日 年齢64歳(2019年3月時点)
出身地:長崎県
活動内容:小説家
家族:妻・長女
5歳でイギリスに渡るまでのエピソード
私の祖母や母の話によると、カズオさんがイギリスに渡る5歳まで祖父昌明さんと祖母かよさんも一緒に暮らしていたそうです。
一雄さんの祖父昌明さんは、言葉数も少なく威厳があり曲がった事が大嫌いで人望もあつかった方で、祖母かよさんは愚痴1つ言わず大人しく品のある優しい方でした。
一雄さんを祖父昌明さんはとっても可愛がっていたそうです。
カズオさん以外の孫達は怖かったそうですが、カズオさんは、祖父のがツルツル頭を「ハゲチャビン!」と言ってよく叩いていたそうです。
祖父昌明さんは、本屋へカズオさんをよく連れていくとなかなか帰ろうとしないカズオさんの気が済むまでずっと待っていたのが印象的だったようです。
父鎮雄さんとイギリスに渡った理由について
祖母やカズオさんの父鎮雄さんは、幼少期は上海で育ちインド人のお手伝いさん達がいたり、裕福な家庭で育った話や戦争中の話、特に年の離れた弟鎮雄さんが可愛くよく面倒を見ていたそうで、鎮雄さんの話を祖母からよく聞いていました。
祖母(一雄さんの姉)によると、鎮雄さんは子供の頃から器用で夏休みの宿題の絵を鎮雄さんに頼んで書いてもらったら賞をとったり、お土産でもらったオルゴールは何度か音色を聞くとすぐに分解していたそうです。
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弟鎮雄さんのイギリスでの活躍を知る祖母は、「オルゴールを分解したのは、子供の鎮雄さんはオルゴールの中の構造が知りたかった好奇心でしたんだろーね。」構造を知りたい好奇心が将来の活躍に繋がった事に驚いていたのと「常識だけで子供を叱ったらいかんね。」とよく言っていました。
祖母(一雄さんの叔母)の話では、一雄さんの父鎮雄さんは気象台に勤めていて、天気の研究をしていてイギリス政府に招致された事からイギリスに渡ったと聞いていました。
今回、調べてみると紹介文では、九州工大卒で、長崎海洋気象台に勤めていた昭和35年にイギリスに移住し「海洋学者 石黒鎮雄博士」と紹介されていました。
戦後間もない時代に中央気象台,続いて長崎海洋気象台に勤め,1960年に渡英した海洋学者,石黒鎮雄博士(1920-2007)
海洋の潮位や波高の研究に携わった研究者であったことと,人生の大半を英国で過ごしたこと以外,あまり知られていない。
石黒博士は1940年代末から電子工学や物理学の知識を駆使し,波圧計をはじめとする様々な海洋観測機器を開発した。
また,水理模型実験による潮流解析への画像解析技術の導入,電子回路モデルの開発とアナログコンピューティングによる長崎湾に発生する副振動の解析など,先進的な技術を用いて多くの成果を挙げた。
1950年代末以降には,英国で,電子回路モデルを用いた潮位の解析装置を大規模なアナログコンピュータに発展させ,北海の高潮予測を可能にした。
引用元: 石黒鎮雄博士の業績
一雄さんが5歳の時に、祖母(一雄さんの叔母)と母や親戚で、国鉄博多駅まで見送りに行ったそうです。
カズオ・イシグロさんの活躍
祖母は一雄さんの事を「かずおちゃん」といつも呼んでいて、一雄さんの話もしてくれていました。
一雄さんの活躍を1番最初に聞いたのは、本が発売されイギリスで賞をもらって、エリザベス女王に招待された時です。
この時は、従妹にあたる叔母たちと祖母はとっても喜んでいました。
一雄さんの作品が映画になったり本が出る度、親戚の中で話題で、みんな作品を見たり読んだりして喜んでいました。
祖母と一雄さんが再会したのは、奥さんのローラーさんと帰国した時に親戚と一緒に博多で会うことが出来ています。
一雄さんは、日本語よりも英語を主に話さすそうで通訳の方も一緒に来られていたそうです。
その時の集合写真を祖母は、大切に飾っていました。
カズオ・イシグロさんの主な作品
1981年に、「不思議に、ときには悲しく」「Jを待ちながら」「毒殺」の短編小説でデビューをしています。
ノーベル文学賞を受賞した「日の名残り」
1989年に出版した「日の名残り」で、英語圏最高の文学賞「ブッカー賞」受賞
映画「日の名残り」
「羊たちの沈黙」に主演し、アカデミー主演男優賞を受賞したイギリス人俳優アンソニー・ホプキンスさん主演で映画化されました。
真田広之さん出演!オリジナル脚本「上海の伯爵夫人」
真田広之さんも出演した「上海の伯爵夫人」は、日本で2006年10月28日に公開されました。
日本でもドラマ・舞台化された「わたしを離さないで」
2005年に出版された「わたしを離さないで」は、イギリスで映画化、日本では舞台・ドラマ化されました。
舞台「わたしを離さないで」
蜷川幸雄さんが演出した舞台「わたしを離さないで」は、多部未華子さん・三浦涼介さん・木村文乃さんが出演されました。
ドラマ「わたしを離さないで」
TBSドラマ「わたしを離さないで」 2016年1月15日~3月18日放送
主役の保科恭子(原作キャッシー)役を綾瀬はるかさん、土井友彦(原作トミー)役を三浦春馬さん、酒井美和役(原作ルース)を水川あさみさんが演じました。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
私自身は、一雄さんにお会いしたことがあるのかがよく覚えていません。
私の曽祖母で一雄さんの祖母かよさんが亡くなった時に、鎮雄おじさんとと静子おばさん、一雄さんのお姉さんとの記憶はありますが、その時一雄さんも来られていたのか?母も覚えていませんでした。
イギリスと日本は遠く今後会う機会があるのか分かりませんが、ずっと祖母から話を聞いていたのでとても身近な存在でニュースで「ノーベル賞」受賞した時は、驚きと祖母が生きていたらとても喜んだ姿が浮かびました。
今後の活躍と健康で過ごして欲しいと願っています。
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