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将棋の藤井聡太七段が、棋聖戦5番勝負で渡辺明棋聖を破り、17歳11ヵ月という史上最年少でのタイトルホルダーとなりました。

藤井聡太棋聖となったので、挑戦を受ける立場になりましたが、そもそも将棋のタイトル戦って何があるのという方も多いと思います。

その辺りについてまとめてみました。

タイトル戦は全部で8つ

将棋のプロ棋士になると、各プロ棋戦に出場することができます。

プロ棋戦は8つのタイトル戦と、7つの公式棋戦がありますが、ここではタイトル戦について、書きます。

タイトル戦はスポンサーがついて賞金が出る大会のことで、持ち時間がものすごい長い対局というイメージです。

持ち時間が8時間など、かなり長丁場です。

この8つのタイトルには序列があり、高い順に竜王>名人>叡王>王位>王座>棋王>王将>棋聖、となります。

それぞれについて見て行きたいと思います。

竜王戦(りゅうおうせん)

開催時期:10月~12月

推定賞金額:4320万円

対局数:7番勝負(4勝した方が勝者)

主催:読売新聞

名人戦(めいじんせん)

開催時期:4月~7月

推定賞金額:2000万円

対局数:7番勝負

主催:毎日新聞と朝日新聞

叡王戦(えいおうせん)

開催時期:4月~6月

推定賞金額:2000万円

対局数:7番勝負

主催:ドワンゴ

叡王戦は2015年から一般将棋として開催され、2017年からタイトル戦になりました。

八代タイトルの中では、最も新しいタイトルとなります。

王位戦(おうしょうせん)

開催時期:7月~9月

推定賞金額:1000万円

対局数:7番勝負

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主催:ブロック紙三社連合(北海道新聞・中日新聞・西日本新聞)

王座戦(おうざせん)

開催時期:9月~10月

推定賞金額:800万円

対局数:5番勝負(3勝したら勝者)

主催:日本経済新聞

棋王戦(きおうせん)

開催時期:2月~3月

推定賞金額:600万円

対局数:5番勝負

主催:共同通信

王将戦(おうしょうせん)

開催時期:1月~3月

推定賞金額:300万円

対局数:7番勝負

主催:スポーツ新聞・毎日新聞

棋聖戦(きせいせん)

開催時期:6月~7月

推定賞金額:300万円

対局数:5番勝負

主催:産経新聞

一番格が上なのは?

八大タイトルのうち、どれが一番格が上なのかと言うと、歴史が一番古いのは名人戦、賞金額が一番高いのが竜王戦なので、この2つのどちらかということになります。

名人戦と竜王戦でどちらかが上かというと、明確な決まりがないため将棋ファンの間でも意見が分かれるそうです。

ここでは賞金額が多い竜王戦を名人戦よりも格上とさせて頂きました。

それ以外の6つのタイトルは賞金額が上の方が、格上とされています。

七冠制覇は羽生善治ただ一人


将棋の全タイトルを同時に所有することを、七冠と言います。

※叡王は2017年からの新しいタイトルなので、それまでは七大タイトルでした。

現在は無冠の羽生善治九段ですが、1989年に竜王を獲得すると、1992年度には王座・棋王、1993年度には棋聖・王位、1994年には名人を獲得。

途中タイトルを失い後退したこともありますが、1996年に王将を獲得し、前人未到の七冠独占を達成しています。

その後、七冠から一冠に陥落するも、盛り返し四冠を獲得するに至っています。

ちなみに羽生善治さんが無冠(2018年)になったのは28年ぶりで、羽生善治九段と言われるのに違和感があったファンもけっこういたのではないでしょうか?

永世称号とは?

永世称号とは、「連続または通算で規定の回数以上タイトルを獲得した棋士に与えられる称号のこと」で、叡王を除く七大タイトルに設けられています。

条件ですが、永世竜王(連続5期or通算7期)、永世名人(通算5期)、永世王位(連続5期or通算10期)、名誉王座(連続5期or通算10期)、永世棋王(連続5期)、永世王将(通算10期)、永世棋聖(通算5期)となっています。

それぞれの称号には複数の該当者がいますが、羽生善治九段は全ての永世称号になる資格を満たしたことで(2017年に永世竜王の資格を満たしたため)、史上初の永世七冠が誕生する予定です。

この永世称号は棋士が現役を引退した後に用いられるものですが、将棋連盟が認めれば、現役のうちに永世称号を名乗ることができるそうです。

以上、ここまでお付き合いありがとうございました。

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